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マウスピース型矯正装置を依頼する前に知っておきたい7つのこと

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正の基本的な仕組み

マウスピース矯正は、透明な樹脂でできた装置を用いて歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。その仕組みは、以下のような特徴を持っています。

  • 3Dシミュレーション技術の活用
    • 治療開始前に、コンピューター上で歯の動きをシミュレーション
    • 最終的な歯並びまでの過程を細かく計画
  • 段階的な歯の移動
    • 1つのマウスピースで約0.25〜0.3mm程度の歯の移動を行う
    • 2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、歯の移動を行う
  • 歯に加わる力のコントロール
    • マウスピースの形状や材質を調整し、適切な力を歯に伝える
    • 歯根や歯周組織への負担を抑えながら移動を促進
  • 装着時間と効果の関係
    • 1日20〜22時間の装着が推奨される
    • 食事時や歯磨き時以外は常時装着することで効果を持続
  • 個別設計による精密な矯正
    • 患者さん一人ひとりの歯の状態に合わせて調整
    • 歯の形や大きさ、顎の状態などを考慮した設計

マウスピース矯正の仕組みは、従来のワイヤー矯正とは異なり、見えにくく着脱可能な特徴を活かしながら、計画的に歯を移動させます。この方法により、患者さんの生活への影響を抑えつつ、歯並びを整えることが可能となっています。

マウスピース矯正のメリット

審美性の高さ

マウスピース矯正の最大の特徴は、その高い審美性にあります。従来のワイヤー矯正と比較して、マウスピースは透明感が高く、装着していても目立ちにくいです。

マウスピースの審美性が高い理由は以下の通りです。

  • 透明な素材:医療用グレードの透明なプラスチック素材を使用
  • 薄さ:約0.75mmと非常に薄い設計
  • フィット感:3Dスキャンデータを基に作られるため、歯にフィット

これらの特徴により、マウスピースを装着していても、周囲の人には気づかれにくいです。そのため、以下のような方々に特におすすめです。

  1. 人前に立つ機会の多い職業の方
  2. 接客業の方
  3. 学生や就活中の方
  4. 結婚式や記念撮影を控えている方

また、マウスピースの審美性は心理的な面でも大きなメリットがあります。

  • 矯正治療中の自信:見た目を気にせず笑顔でいられる
  • ストレス軽減:装置が目立つことへの不安が少ない
  • モチベーション維持:目立たないため長期的な治療も継続しやすい

ただし、完全に目立たないわけではありません。以下の点には注意が必要です。

  • 話す際に若干の違和感を感じる場合がある
  • 光の当たり方によっては反射して目立つことがある
  • アタッチメント(小さな突起)を付ける場合は多少目立つ可能性がある

とはいえ、これらの点を考慮しても、マウスピース矯正の審美性は非常に高く、多くの方に選ばれる理由となっています。

着脱可能な利便性

マウスピース矯正の大きな特徴の一つが、装置を自由に着脱できる点です。この利便性は、患者さんの日常生活に多くのメリットをもたらします。

まず、食事の際の利点が挙げられます。

  • 食事前にマウスピースを外すことができるため、食べ物の制限がありません。
  • 固い食べ物や粘着性の高い食品も楽しめます。
  • 食事中に装置が邪魔になることもなく食事ができます。

また、口腔ケアの面でも大きな利点があります。

  • マウスピースを外して歯磨きができるため、通常通りの歯磨きが可能です。
  • 歯間ブラシやフロスも使用でき、歯と歯ぐきの健康維持がしやすくなります。
  • マウスピース自体も取り外して洗浄できるため、衛生的に保つことができます。

さらに、以下のような場面でも着脱の利便性が活かせます。

場面 利点
運動時 激しい運動の際は外せるため、安全に活動できる
仕事や学校 人前で話す機会が多い時は一時的に外すことが可能
特別な行事 結婚式や記念撮影など、装置を外して臨める

このように、マウスピース矯正の着脱可能という特性は、患者さんのライフスタイルに合わせた柔軟な対応を可能にします。ただし、効果を引き出すためには、医師の指示に従い、適切な装着時間を守ることが重要です。1日20〜22時間の装着が推奨されるため、外す時間は慎重に管理する必要があります。

着脱の自由度が高いからこそ、自己管理能力と治療への意欲が求められますが、この特徴を上手に活用することで、快適で効果的な矯正治療を進めることができるでしょう。

口腔衛生の維持しやすさ

マウスピース矯正の大きな利点の一つに、口腔衛生の維持のしやすさが挙げられます。従来のワイヤー矯正と比較して、マウスピースは以下の点で口腔ケアに優れています。

  1. 取り外し可能:
    マウスピースは食事や歯磨きの際に取り外すことができます。これにより、通常通りの歯磨きやフロス使用が可能となり、歯や歯ぐきの隅々まで清掃することができます。
  2. 装置自体の洗浄が容易:
    マウスピースは取り外して洗浄できるため、装置自体の清潔さを保つことが簡単です。専用の洗浄剤を使用したり、ぬるま湯でやさしく洗い流したりすることで、常に清潔な状態を維持できます。
  3. 食べカスの蓄積を防止:
    従来の固定式装置では、ワイヤーやブラケットの周りに食べカスが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性がありました。マウスピースは食事時に外すため、この問題を回避できます。
  4. 歯磨き時間の短縮:
    固定式装置の場合、ワイヤーやブラケットの周りを丁寧に磨く必要があり、歯磨きに時間がかかりました。マウスピースなら通常の歯磨き時間で済むため、忙しい方にも適しています。
  5. 歯磨き効果の向上:
    装置を外して磨くため、歯ブラシやフロスが直接歯に当たり、効果的な清掃が可能です。これにより、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。

以上のように、マウスピース矯正は口腔衛生の維持が容易であり、治療中も健康的な歯や歯ぐきの状態を保つことができます。ただし、マウスピースを長時間装着することで唾液の流れが妨げられる可能性もあるため、定期的なクリーニングと適切な装着時間の管理が重要です。

注意すべきデメリット

装着時間の厳守の必要性

マウスピース矯正の成功には、1日22時間の装着時間を守ることが極めて重要です。この時間は歯の移動を最適化するために設定されており、守らないと治療効果が低下する可能性があります。

装着時間と歯の移動効果の関係は以下の通りです。

装着時間 歯の移動効果
22時間以上 最適(持続的な力で効果的に移動)
18-21時間 やや不足(移動が一時的に停滞する可能性あり)
18時間未満 不十分(歯が元の位置に戻る可能性が高い)

例えば、1日18時間しか装着しないと、残りの6時間で歯が元の位置に戻ろうとするため、治療効果が著しく低下します。

装着時間が不足すると、以下のような具体的な影響が生じる可能性があります。

  • 治療期間の延長(例:1年の予定が1年半以上に)
  • 歯の移動の不均一(前歯は動くが奥歯が動かないなど)
  • 治療効果の低下(3ヶ月経っても歯が全く動かないなど)
  • 追加費用の発生(追加のアライナーが必要になり、10万円以上かかる可能性)

これらのリスクを避けるためには、食事や歯磨きの時間以外は常にマウスピースを装着する習慣をつけることが大切です。例えば、1日3回の食事と歯磨きで各30分ずつ外すと、ちょうど22時間の装着となります。

装着時間を守ることで、歯並び矯正の可能性が高まります。

発音への影響の可能性

マウスピース矯正を始めると、発音に影響が出る可能性があります。これは口腔内に装置を装着することで、舌や唇の動きに制限がかかるためです。特に影響を受けやすい発音には以下のようなものがあります。

  • 日本語の場合:
    • サ行(さ、し、す、せ、そ)
    • タ行(た、ち、つ、て、と)
  • 英語の場合:
    • S音
    • Th音

これらの発音は、舌や歯、唇の細かな動きや接触が必要なため、マウスピースによって影響を受けやすくなります。また、個人差はありますが、以下のような症状が現れる可能性があります。

  • 口腔内に唾液が溜まりやすくなる
  • 舌がマウスピースに当たる違和感がある
  • 発音が不明瞭になる

ただし、これらの影響は一時的なものであり、多くの場合1週間から1ヶ月程度で慣れていきます。慣れるまでの期間は個人差がありますが、以下の表のような目安があります。

期間 状態
装着直後〜1週間 違和感が強く、発音に苦労する
1週間〜2週間 少しずつ慣れてくる
2週間〜1ヶ月 ほとんど気にならなくなる

もし数ヶ月経過しても発音の困難が続く場合は、担当の歯科医師に相談することをおすすめします。適切な調整や対処法をアドバイスしてもらえる可能性があります。

マウスピース型矯正装置ならDNオーソドンティックラボラトリー株式会社

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2024.12.23 Monday